「仕事中なのに急に眠くなってきたな…昨日はしっかり寝たのに。」
こんな体験をしたことはありませんか?
エンジニアにとって集中力が重要ですが、
「空気を換気」するだけで、高い集中状態を維持できるかもしれません。
人間は呼吸をし。酸素を取り込み、二酸化炭素を排出しています。
屋外の空気は400ppm(0.04%)で呼気の濃度は4%程度。
換気の充分でない部屋では二酸化炭素濃度がどんどん上がっていきます。
でも、本当に集中力に影響があるのでしょうか?
二酸化炭素濃度が高いと、意思決定力と集中力が低下する。
400ppmが外気で、1000ppmは日本ではビル衛生管理法の基準値、
1500ppmが学校環境衛生基準の値、5000ppmが労働安全基準です。
400ppm,1000ppm,2500ppmに分けた実験を、アメリカのローレンス・バークレー国立研究所が報告しています。
■室内の二酸化炭素濃度が意思決定能力に影響を及ぼす(ローレンス・バークレー国立研究所)
実験の結果は、2500ppmでは9つ中6つの項目で顕著な影響がみられたそう。
400ppmと1000ppmでは変化は大きくはないので、きちんと運用されていれば、ビル衛生管理法の基準では大きな問題はなし。学校環境衛生基準では少し不安ですね。
オフィスや学校は、本当に基準通りなのだろうか?
ビル衛生管理法は特定建築物に適用されます。
特定建築物は、床面積が3000平方メートル以上の建築物と、
8000平方メートル以上の学校です。
大きくない建物は対象外で、実態に基づいて運用されていないかもしれません。
例えば、こんな事例があります。
■チームラボオフィスの空気環境(CO2)を測定して改善している話
チームラボさんのオフィスはそれなりに大きいと思いますが、
デザイン部の方が自主的に測定するまでは、異常であることもわからなかったようですね。
また、「学校 二酸化炭素 ほけんだより」で検索すると、
1500ppmどころか2700ppmや3500ppmといった値の資料が見受けられます。
一番初めに二酸化炭素濃度の影響を聞いたのも、確か学校の空気環境の講義で、うつらうつらしているときだったような…。自然換気は安定はしていませんが、換気量が大きいので、窓を開けるだけで、改善できるようです。
基準はあるけれど、その基準に収まっているかはわかりませんね。
センサーを使って、coteggでもそのうち測ってみます…!